自然からの収奪が資本主義の本質だとし、そろそろ限界が来ているとする。脱成長、定常時代が近づく。面白いのは、ミルが資本主義の限界は自国の土地を使い果たしたなら終わりだと言っていたとかで、実際は他国に乗り出して続いていったわけだが、あの時代に既に限界を示唆していたのはスゴイなと思う。アミニズム的コミュニズム的回帰で、北欧やドイツなどは既に似た取り組みがされているという。近年の諸科学研究も社会的関係性を論じるものが増えており時代を感じさせる。この結論は「資本主義の次に来る世界」でも唱えられており、国を超えて考えられてきているようだ。個の時代からソーシャルな時代への変革期かも。
北欧やドイツでは脱自動車社会で人口数万程度でコミュニティが復活しているとのこと。ヘルシンキは公用地が七割を超えているらしく、アメリカ型の日本とは随分と都市政策が異なる。興味深かったのがデンマークでは年金が全額税負担で金額(国としての全体総額が。)も日本より少ないそうだ。その分、子どもに投資する。日本の厚生年金は現役世代のときに高所得だった人ほど年金が高くなり、金持ちに沢山渡すという政策で、さらにそれが相続され世代を超えて格差が生じる。日本の子どもは親の資産によって教育機会の影響があるが、デンマークはそれがあまりない。日本の格差は結構酷い。色々考えさせられる。
司法書士相談業務 ポスト資本主義とは?
