業務トピック

司法書士相談業務 他者との関係性

疲れるとは存在するのに疲れることだ。存在とは存在するという禍い。努力は断罪。瞬間をくまなく引き受け続ける、とりかえしのない永遠の労苦。怠惰もまた一抹の不安がよぎる。怠惰は開始の不可能性、やり直しの瞬間。実存の為の戦いは経済の時間のレベルで問題にされる。未来のための戦いとして持続と保存、延命のための戦い。誕生ではない。

これは他者のいない世界での世界観。
孤独な経済人がつまらないのだ。めんどくさいところもあるが他者あってこその人間なのだろう。

世界とは。レヴィナスの発想ではまず理知的なありかたは否定される。啓蒙主義の否定だ。無意識は世界に先立って存在しているのに、人間は見繕った衣服をもって形相したものに過ぎないようにあり、裸なる実存性とはかけ離れている。そうした世界内の社会とは形式的な意思疎通ないし合一である。文明において隣人は共犯者だ。
世界は志向によって外に至る。それはアプリオリにもありアポステリオリにでもあり、明るみの中で乗り越えられる。そのとき、主体性は我関せずに至りて自由な行動の条件となる。そうして存在のさなかにあって存在から離脱する可能性も持つ。無効性に損なわれた繋がりをも成就する。普遍的な歯車にあるこの世界で私たちの持つ感情は自由のない感情である。この実存に対する抵抗の増幅であり、実存は意識となり、一実存者としての実存との関係となるのである。
経済的活動と世界を超えて愛することと比べよう。愛の特徴は本質的で癒やしがたい飢えである。友達の手を握ることは、表現しえないものとし、さらになし終えないこと、絶えることのない欲望、愛の積極性を伝え、そして否定性のうちにある。火にくべるたきぎは燃え尽きない。経済的な用語をもって所有と言われる事態に先立ち、そして所有そのもののうちでもまた起こるのだ。

他者、実存に自己啓発では触れることは不可能です。生きることの本質は金額では測れません。ライフハックは人生の埋没なのです。

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