積極的安楽死=薬剤で致死に至らせる。
①患者が耐えがたい肉体的苦痛(精神的苦痛では足りない)に苦しんでいること、② 患者は死が避けられず、その死期が迫っていること、③ 患者の肉体的苦痛を除去・緩和するために方法を尽くし他に代替手段がないこと、④ 生命の短縮を承諾する患者の明示の意思表示があること
消極的安楽死=治療の中止、尊厳死
①患者が耐えがたいほどの肉体的苦痛を感じていること、② 死期が切迫していること、③ 患者本人が苦痛緩和・除去を真摯に望んでいることが不可欠の要件である。すなわち、一般に、終末期における治療中止が許容されるのは、「死が避けられない患者」のみである。
間接的安楽死=薬剤で苦痛を除去することで、結果的に死期を早めてしまう。死の迫った患者がなお激しい肉体的苦痛に苦しむとき、その苦痛の除去・緩和を目的とした行為を、福次的効果として生命を短縮する可能性があるにもかかわらず行うという場合であるが、こうした行為は、主目的が苦痛の除去・緩和にある医学的適正性をもった治療行為の範問内の行為とみなし得ることと、たとえ生命の短縮の危険があったとしても苦痛の除去を選択するという患者の自己決定権を棋拠に、許容されるもの。基本的に適法。
純粋安楽死=苦痛を和らげるが死期は早めない。完全合法。
治療中止が患者の自己決定権に由来するとはいえ、その権利は死そのものを選ぶ権利、死ぬ権利を認めたものではなく、死の迎え方ないし死に至る過程についての選択権を認めたに過ぎない(東海大学事件)
結局、実際に治療行為に入ると止められない。悩ましい。