弱さの倫理とは、弱い存在を前にした人間が、自らの振る舞いについて考えるもの。
弱さ、脆さは生きている存在だけが持つ強さ、高機能の代償。統合性の代償として有限性もある。主体性があることの代償が心の弱さ。これらは全て生き物と石と比べたら明らか。弱さがあるから多様な発明などをして人は対抗してきた。
理系の倫理原則
①普遍化可能性原則
ある事例に適用される倫理的判断の根拠は、同じ性質を持つ別の事例にも適用できるものでなければならない。
②無害性原則
ある技術の適用に際して、その被適用者およびその他のもたらされる利益と不利益とを考慮して、利益が不利益を十分に上回る場合にのみ、その技術の適用が許される。
③公平性原則
ある技術の適用に際して、その適用によってもたらされる利益と不利益は、公平に分配されなければならない。
④公正性原則
ある技術の適用についての規則は、公正な基準および方法を用いて、決めなければならない。
⑤自律性原則
技術の適用を受ける当人が、その技術のもたらす利益と不利益とを十分に理解した上で、適用の可否を自ら決定しているものでなければならない。