業務トピック

司法書士倫理と社会契約論から

暴力は権利を作らない。

力から権利が生まれたなら、結果と原因が入れ替わっている。いかなる人も生まれつきに権威を持たず、正当な権威は合意による。多数決の原則は合意によって確立するものであり、少なくとも最初は全員一致の合意を前提とする。

社会の構成員はみずからとみずからのすべての権利を共同体の全体に譲渡する。すべての成員はみずから譲渡したのと同じ権利を契約によって受け取る。そしてそのことにより契約以前よりも大きなものを手に入れる。各人はいわば自分自身と契約するのであるから個人に対しては主権者として、主権者に対しては国家の成員として約束する。そして各人が自由であるよう強制される。社会契約は個人から財産を奪うのでなく保証する。各人は誰にも隷属されることなく自由である。この平等は社会状態が人間にとって好ましいものであるのは、すべての人がある程度を所有し、誰も過剰な財産を所有しない場合に限られる。

市民に十分な情報(価値判断ではない)が提供され、議論を尽くし、意見の差異が多く集まることで、一般意志が生まれる。一般意志は常に全員の幸福を目的とし、一般的なものであり、個別的な意志とは対立・矛盾しうる。しかし個人を犠牲にするものではない。一般意志は法として表現され共同体の全ての成員に適用される。

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