業務トピック

司法書士相談業務 自立とは

一つ。ギャンブル依存性などの依存を共依存の文脈と同じく支配である。ギャンブル支配。病理としての依存は全て支配で説明がつく。自律した主体という幻想を支えているのが依存関係の否認であると暴く。支配から降りること、それ即ち自己統治をやめる。手放すこと、それが回復への道なのだ。
一つ。グレーバーの指摘。「各人はその能力に応じて、各人にはその必要に応じて」。
コモンズの進展、再公営化が進んでいる。やはりロックの自由論は欲張りだ。
一つ。意外なことに生活保護バッシングは中流以上から多いとのこと。貨幣獲得手段が福祉であることが許せないらしい。福祉を必要としない人は実は多くのものに依存しているのに無自覚でいられるため、自分は社会に依存性がないと認識するらしい。
一つ。教育は学ぶ主体を強制している。生活の場の軽視。自らを律する主体として統治されていっている。出口は経産省的な稼げる存在だ。異質なものへの眼差しを軽視する。インクルージョンを日本は拒否している(国連からも指摘を受けている)
最後に。東南アジアの方には約一億人の階級に対する徹底的距離、非識字、自己周縁化、自己野蛮化といったあえて文明から距離をとる人々がいるそうだ。ゾミアという。

能力主義を逃れられない怪物扱いせず、その言説をふりまく国家をかわしてズレていく。そんな生き方もあるのである。
社会は市場ではなく、国家が社会でもない。人材ではなく、人間として生き合う社会の奥行きを広げることはまだ十分にありえる。アーレントなど多くの哲学者が指摘する資本主義による疎外は克服されるべき。馴致されないようにしたいですね。

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