業務トピック

コロナ禍で進んだオンライン裁判

弁護士が双方ついている地方裁判所の民事事件では、オンラインでの裁判手続きが進んでいるようです。
法律が新たにできたわけではなく、今まであった制度を活用している形のようですが、この形はどんどん進んでいくのではないかと思われます。
一回目の裁判はふつうに開いて、二回目からは、書面による弁論準備手続きというのを採用して、書面提出+オンラインでやり取りを行う形で行い、証拠調べは直接やらないといけないので、書証の原本提示は、最後にまとめてやる(裁判官によるかもしれませんが、尋問があるなら、そのときにまとめてやったりするみたい)ようにして、最初と最後以外は、極力、裁判所に来ずにできるよう手続きを進めているようです。ですので、以前は、地方裁判所に行ったら、なにかしらやっている民事の裁判を見学できたりしたわけですが、今は最初と最後以外は、見学することもなかなかできくなった感じです。
元々、現実に出廷する以外の方法では、書面による弁論準備手続きのほか、電話会議システムというのも以前から制度としてありました。
私が、司法書士になりたての頃(平成18年くらい)は、簡裁の話ですが、電話会議システムも、裁判所はあまり使いたがらない様子で、相手の弁護士が「遠方(大体東京です。)なので、電話会議システムを希望」としても、採用されずに新幹線で毎回来ている方もよく見かけました。
ここ数年、電話会議も簡裁でも使うようになったので、柔軟になってきたなとは思っていましたが、コロナで現行法の限りでの対策をしようという機運が高まったのか、地裁を中心に、なるだけ来なくて済むように、だいぶ運用が変わったようです。
ただ、オンラインでの対応ができる環境があるのは、仕事としてやっている弁護士事務所だからこそですので、双方弁護士の場合以外は、当分はこれまで通りかもしれません。
(地裁の民事事件では、ほとんどが双方弁護士がついているので、見た感じでは、地裁では原則オンラインにという感じではあります。)
裁判のオンライン化は、数年前から議論がされており、諸外国、例えば韓国ではずいぶん前からオンラインで書面(というかデータ)も出すようで、韓国の裁判では紙ではなく、モニターに書面データを映して見たりしているそうです。
日本でもオンライン、電子化が今後どんどん進んでいくのかもしれません。

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